早食いに注意!
看護師は早食いになりがち
仕事柄、看護師は早食いの人が多いようです。休憩中でも、患者の容態が急変すればすぐに対応しなければならず、つい早食いになってしまいます。勤務中はなるべく素早く食事を済ませるといった習慣が身につき、日常生活でも自然と早食いになります。しかし、早食いはよく噛まずに食べ物を飲み込んでいるので内臓への負担が大きく、太る原因にもなります。逆に、ゆっくりよく噛んで食事をすれば、少量でも満腹になりやすく太りません。唾液の分泌が増えて消化にもよく、健康を維持できます。
早食いは満腹中枢を狂わせる
早食いの人が太りやすいのは、満腹中枢が関係しています。満腹中枢は脳にある器官の1つで、食事をした際の満腹感を身体に伝える働きがあります。食事をすると血液中のブドウ糖が増えて血糖値が上昇し、満腹中枢から「これ以上の食事は必要ない」という信号が送られます。満腹中枢が正常に機能しなければ、その信号が送られなくなり結果的に食べ過ぎてしまうのです。
満腹中枢は交感神経の中核であり、よく噛んで食べることで機能します。満腹中枢が血糖値の上昇を感知するまでには15分程度かかるとされているため、早食いを止めるためには最低でも15分以上かけて食事をしなければなりません。また、よく噛んで食べることで脳のビタミン神経系が活性化し、内臓脂肪が燃焼しやすくなるといったメリットもあります。
糖尿病や肥満の原因になる
早食いは糖尿病のリスクを高めます。食事をすると血液中のブドウ糖が増えて血糖値が上昇し、それを抑えるために膵臓からインスリンが分泌されます。早食いだと血糖値が上昇しやすくなるため、膵臓は短時間でインスリンを分泌しようとします。これが大きな負担となり、膵臓に悪影響が及びます。膵臓が正常に働かなくなるとインスリンの分泌量が減り、十分に機能せず血糖値が不安定になります。血糖値を下げるためにはインスリンの分泌が不可欠ですが、日本人はインスリンの分泌量が少ないので注意しなければなりません。糖尿病のリスクを抑えるためにも、早食いをしないように心がけてください。
また、ゆっくり食べれば肥満になる可能性が低くなります。いわゆるメタボリックシンドロームに陥ると、糖尿病や心臓病、脳卒中などのリスクが高くなります。看護師は多忙なのでつい早食いになりがちですが、可能な限り避けてください。早食いをせずゆっくり食べて、満腹中枢を正常に保ちながら生活習慣病のリスクを抑えましょう。
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早食いに注意!
多忙な看護師は早食いになりがちです。しかし、早食いは満腹中枢を狂わせ、結果的に糖尿病や肥満のリスクが高まります。早食いをせずゆっくり食べて、満腹中枢を正常に保つようにしてください。